【分解修理】SHARPのCDラジカセTQ-C600 カセットデッキとCDの音飛び

どーも!省吾です!(^^)!

この前手に入れたSHARPのCDラジカセ【QT-C600】

症状

  • カセットデッキ1の音が出ない。
  • CDの音飛び

カセットは再生・停止を繰り返すと数回に一度は正常に音が出る(;^ω^)

どうやらヘッドの配線が接触不良を起こしてしまっているみたい…

完全動作しないと気持ちが悪いのでとりあえず分解します!(^^)!

分解

うら側のネジを外して本体を真っ二つにします(=゚ω゚)ノ

カセットデッキの修理

本体の上に面する部分にメイン基板、カセットデッキが付いています。

この基盤も外します!

Wカセットデッキメカ。1モーターで両方のカセットデッキを駆動する仕組みです。

ついでにベルト類も交換してみたのですが、手持ちに一回り小さいベルトしかなく試しにはめてみると見事に両デッキで再生スピードが違うという事態になってしまいました。

1モーター式ですのでモーターの回転スピード調整ではどうにもなりません。このタイプのデッキでゴムベルトを交換するには元々付いていたのと同じ直径のベルトに交換する必要がありました。なので今回は断念!

デッキ1とデッキ2ではキャプスタン用ベルトの直径が違います。

1モーター式だと両デッキでテープスピードがほぼ同じになるので、テープ同士のダビングでは有利な気がします。(ただしゴムベルトが適正であるに限る)

この機種では両デッキで再生ボタンを押すと再生専用のデッキ1が優先されて音が出ます。

話を戻して肝心のヘッド部。

状態はきれいです。あまり駆使された感がありません。製造後20年以上たっているのにすごいですね!(^^)!

ヘッドはねじ止めではなくカチッ!っと爪で固定するタイプなのでアジマス調整はできません。ヘッドの着脱も比較的簡単です。

たぶんラジカセなので気が付きにくいですが、アジマスずれまくり…(;^ω^)

ヘッドの裏側。

見ただけではわかりませんが接触不良をおこしています。再生・停止の繰り返しでヘッドが上下することにより接点に負荷がかかっていると思われます。これだけ年数が経てば仕方ないです。今回はハンダを付けなおして終わりです!

CD部の点検

CDの再生時に音が飛ぶ!

CDの再生テストしているとき、まれに音が飛ぶことがあります。こういう場合は光ピックアップが弱っていたりホコリによるエラーだったりしますが、

どうやら原因はこれ!

ピックアップを移動させるモーターに付いているプラスチック製のギア。

縦に亀裂が入っており、亀裂の部分で山のピッチがかみ合わずスムーズに動かない。というのが原因のようです。

拡大してみるとこんな感じ…

オピニオンギアが縦に割れている…(=゚ω゚)ノ

山11個の直径5mm、高さ6mmのギア。正確にはモジュール0.3、11T(歯数)、2㎜軸穴のギアです。

同型のメカを使用している他機種でもこのギアの破損がよくあるようです。1995年前後のSHARP製MDラジカセでも同じ症状の個体が確認できます。

そして部品は検索しても同じものがヒットせず…( ;∀;)

とりあえず急ぎではないのでゆっくり探そうかな…と。今回は応急処置として接着剤で補修!(^^)!

ちなみに当機種のピックアップはH8134AF

組み立て

メイン基板を外したので本体に付いているラジオ周波数の表記と受信しているラジオ局がずれてしましました。それを修正するために、受信できるラジオ局をすべて確認して表示位置を微調整する作業に時間がかかってしまいました(;^ω^)

結果、妥協点を見つけてなんとかオワリ!

まいど毎度のインチキ修理でした。

まとめ

かれこれ20年以上経過しているので不具合は仕方がありませんが、けっこうタフでまだまだ使えそうな状態に正直びっくりしました。

カセットデッキ部は早送りや巻き戻し時の動作音が小さいので近年のラジカセに比べるとコストがかかっているみたいです。

ヘッドは再生と停止を繰り返すことで何度も上下に動かされるので配線は傷みやすいです。

CDプレーヤーの音飛びもすぐにピックアップレンズを疑いがちですが、意外にギア関係の可能性もあります(;^ω^)

でわでわ(^^)/

【修理】SHARPのCDラジカセ『QT-C500』のメンテナンス
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