どーも!省吾です!(^^)!
SHARPのポータブルMDレコーダー【MD-MS100】
それにしてもこの機種、検索してもあまり情報が出てきませんでした(;^ω^)
オークションや中古では見かけますが…
SHARPのサイトに少しだけ情報がありました。
- 1995年12月発売
- 49,800円
1996年にグッドデザイン賞を受賞しているようです!
発売後約23年が経過しているのですね…
ちなみに1996年度(平成8年度)の東京都の最低賃金は時給664円です。
こちらはポータブル機ではありますが、今の時代からするとデカくて重いので、気軽にポータブルできません。大きさで例えるならポータブルカセットレコーダー。
比較してはいけないのはわかっていますが比較してみます。
並べるとこんな感じ…
iPhone8、SONYのMDウォークマン(MZ-E630)、MDと未開封カセットテープです。
幅はカセットテープですね…(;^ω^)
厚みもけっこうあります。(MD-MS100)という型番からしても、シャープのポータブルMDレコーダーの初代機なのではないかと思います。(^^)
たぶん…(;^ω^)
今更ながらレビューしていきたいと思います!(^^)!
外観
正面
スロットイン方式を採用しています。と言っても機械的にある程度MDを入れると勝手に吸い込まれる近代的なものじゃなく手でディスクを押し込みます。
取り出し時は本体右のイジェクトレバーを右に動かすとディスクが飛び出す仕組みです。壊れやすいという噂ですが本機はまだ大丈夫なようです。
本体での操作を制限するホールドスイッチと外部マイク用の端子があります。外部マイクはプラグインパワー方式に対応。試してはいませんがパソコン用のプラグインパワー式のマイクが使えそうです…
左サイド
DC-IN5V、リモコン・ヘッドホン端子、光デジタル・アナログ入力の3.5㎜ミニプラグ
SONYの4.5Vアダプターで本体の動作ができました。
リモコン兼ヘッドホン端子は直接3.5㎜のミニプラグに対応しているので、リモコンがなくてもヘッドホン直さしできます。
リモコンはこんな感じ…
PanasonicのポータブルCDプレーヤーのリモコンプラグに似ていますね…
リモコンには液晶が搭載されていなくて基本的な操作ができる簡易的なものです。編集ボタンなどは本体に付いています。
右サイド
編集に必要なスイッチが付いています。
低音域の3段階切替はリモコンでもできますが本体でもできます。リモコンがないとサウンドモードの解除ができない比較的近年のモデルに比べてリモコン無しでも使えるのはありがたいです!(^^)!
うら
注意書きがあります。
さすがこの年代の機種は日本製です!
リチウムイオン電池×1 DC 3.6V
もしやとは思ったのですが…
電池ボックスです。
まさかとは思ったのですが…
リチウムイオン充電池の18650です。3.7V
電池ボックスにすっぽり入りました!
リチウムイオン電池にハンダ付けをするのは熱による発火の危険があるのでかなりオススメしません。しかし少しだけ長さが足りないので…
電池のタブ用の板を使って厚みを稼ぎました。
動作できるようです(^^)
今回使用した18650は保護回路が搭載されていないタイプなので、保護回路が搭載されている18650を使えば3㎜ほど長くなるので大きさ的にピッタリだと思います!(^^)!
ただ、ACアダプターからの充電方法がわかりません。充電できるのかもわかりません…(;^ω^)
しばらく遊んでいたらどうやら本体で充電ができるようです。電源OFFの状態でしばらくACアダプターをつなげてたら電池残量のマークのみが表示されて充電モードになりました。
充電池の有無にかかわらず充電モードになるようです。
この状態のときにテスターで電池ボックスの電圧を測ると…
約4.5V来ていました!
使用しているACアダプターがSONY製の4.5V仕様のものなので5VのACアダプターを使えば5Vの電圧が来るであろうと思います。ただ、リチウムイオン充電池の状態を本体で判断して勝手に充電が終了するのかどうかはわからないので保護回路が搭載されているタイプの18650を入手して使ってみようと思います!(^^)!
分解清掃
使っているうちにどのボタンも効かなくなってしまいました。リモコンのボタンも効きません…
仕方なので開けてみます!
サイドの小さいネジを外すと表とうらのカバーが外れます。
中は比較的きれいです。
一度分解されたのでしょうか…(;^ω^)
スイッチ部は表側に付いています。
とりあえずスイッチ部のケーブルを探して接点を確認します…
スイッチ類が付いている基盤からのびるフレキシブルケーブルは本体の裏の基盤に刺さっています。ケーブルの接点が汚れているのでスイッチが効かないのはこのせいですね…(;^ω^)
接点復活剤を綿棒につけて軽く磨くと汚れが取れました。
開けた状態で確認するとスイッチ類が復活しました!(^^)!
リモコンでの操作もできます!
この機種の本体側、再生ボタンなどはフェザータッチに近く、あまりストロークがないタイプで軽く触れても反応します。
ついでに電池ボックスの接点もクリーニング。組み立てて動作確認も大丈夫みたいです。
録音テスト
デジタル接続での録音テストをします。本当はCDウォークマンのD-EJ885を使用したいのですが…
手持ちの光ケーブルが【丸型⇔丸型】ではなく【角型⇔丸型】なので断念。代わりにSHARPのSD-VH90の光デジタル出力を使います!(^^)!
シンクロ録音という便利な機能が搭載されています。
録音に使うMDを入れて【録音】ボタンで録音待機状態になります。その隣のシンクロボタンを押すとシンクロ録音モード。シンクロ録音は音声信号が入力されると録音がスタートします。
トラックも自動で付きますので便利ですよ~。と言っても今の時代は必要ないですね(;^ω^)
録音や編集をするとディスプレイに【TOC】と表示されます。この状態ではディスクを取り出せません。停止ボタンを押してTOC情報を書き込むとディスクを取り出せるようになります!(^^)!
本体のボタンを駆使してMDにタイトルを入力できますがかなり面倒なのでMDが使えるラジカセやコンポなどを使ってリモコンで入力した方がラクです(;^ω^)
互換バッテリー
バッテリーを購入しようとプロテクター付きの18650を探していたらなんと、互換バッテリーと出会いました!(=゚ω゚)ノ
今でも売ってることにまずはビックリしておきましょう!!(゜-゜)
Amazonで見つけて値段に若干戸惑いつつも…ぽちっと。ロワジャパンさんが輸入?している互換バッテリーです。
リチウムイオン 3.6V 2200mAh
・BP-1600
・AD-MS10BT,NB-L5
・NB-111
上記のバッテリーの互換品です(^^)
18650と並べてみるとこんな感じ…
18650より一回り大きく18650にケースを付けたような大きさです。
当時のデジタルカメラのバッテリーでも使用されていたようなので、そこそこ普及しているタイプなのかな…
装着しました。当たり前ですが大きさピッタリです。
SHARP製の5Vアダプターを使って充電してみます…
液晶にバッテリーの充電中マークが出ていますがこの機種はバッテリーの有る無しにかかわらず電源OFFの状態でACアダプターから給電があれば充電マークが出ます(;^ω^)
充電が完了するとマークが消えるようなのでとりあえず放置…
適当にほったらかしていたら充電が完了したみたいです…(;^ω^)
バッテリーで再生できました!
純正バッテリーではないためバッテリー持ちはまだわかりませんがしばらく使ってみて…大丈夫そうです!(^^)!
互換バッテリーって当たりハズレがあるので買うのは勇気がいります。
ハズレはバッテリー持ちが悪い…
このMDレコーダーに関しては相当古いものなので互換バッテリーの当たりハズレを気にする使い方はしないのであまり関係ない気はします…(≧▽≦)
まとめ
1995年の製品なのでもちろんMDLP非対応です。
ATRACチップの処理性能もそのあとの機種の方が断然良いので録音の音質、再生の音質も決して良いとは言えません。しかしMDの時代とは比べ物にならないくらい高音質で気軽に音楽が聴ける今の時代だからそこマニア心をくすぐるものがあります!(^^)!
ただし重くてデカいので持ち運びには完全不向きです。アダプターで据え置き機として使う方がよさそうです!(^^)!
追記
DENONとパイオニア、ケンウッドにこれと似た機種がありました。
DENONでは【DMP-R50】
パイオニアでは【PMD-R1】
ケンウッドでは【DMC-F5R】
画像はDENONの【DMP-R50】です。
※オーディオの足跡・別館よりボタン類の配置それらの機能、全体的なデザインからSHARPのMD-MS100と同機種であることがわかります。発売時期などから考えてSHARPのOEMである可能性が高いですね(^^)
残念ながらSHARPのMD-MS100についての情報はやはり少ないです。また、パイオニアの【PMD-R1】についてもオークションや中古販売の情報が主です…
ケンウッドの【DMC-F5R】の取説がメーカーサイトからダウンロードできました。
ケンウッド【DMC-F5R】の取説そういえばSHARPはCDやMDの光ピックアップ、MD用のATRAC ICなども製造しており当機(MD-MS100)の内部画像にもSHARP製ICがいくつか見られましたね。
でわでわ(^^)/