【分解】SONYのMDコンポ【CMT-M3】のスピーカー(SS-CM3)を分解

どーも!省吾です!(^^)!

ソニーのMD搭載のオールインワンコンポ【CMT-M3】のスピーカー部分を分解します。

SONYのMDコンポ CMT-M3

こちらのMDコンポ本体の型番は【HCD-M3】、スピーカー部分の型番は【SS-CM3】、セットで【CMT-M3】です。

2006年製。

このMDコンポ、当時の購入時の価格は量販店の在庫処分で16,000円くらいでした。

本体が再起不能になったので、今回はスピーカー部分の分解をします。

スピーカー【SS-CM3】の仕様

型式
・2ウェイバスレフ型

使用スピーカー
・ウーファー(低音用)12cmコーン型
・トゥイーター(高音用)4cmコーン型
・インピーダンス:6Ω

最大外形寸法(幅×高さ×奥行)
・154×235×240mm

質量
・2.5kg

メーカーによって『ツイーター』だったり『トゥイーター』だったりしますね。

トゥイーターはツインマグネット。

最大入力の記載はありませんでした。

コンポ本体の実用最大出力が25W+25W(6Ω)なので、それに耐えられるくらいの耐性はあると思います。さらには周波数帯域もわかりません。とりあえず実用の範囲だと思います。

外観

SONYのスピーカー SS-CM3

よくある低価格マイクロコンポのスピーカー。という感じで高級感とは無縁です。

エンクロージャーのサイドは薄めのパーティクルボード。表裏はたぶんMDF材。

SONYのスピーカー SS-CM3 背面

裏には【L】と【R】の記載がありますが、スピーカー自体に左右の違いはなく、表のSONYロゴが右側か左側かの違いです。

スピーカーケーブルは直出しで24AWGです。オーディオ用の太めのケーブルを見慣れているがわからすると不安になる細さです。

SONYのスピーカー SS-CM3 サランネット

サランネット。

プラスチックのあみあみにネットがかぶせられています。

スピーカーによってはプラスチックの枠にネットが付いているだけのものもありますが、こちらの方が強度的には有利でしょう。ただ、プラのあみあみは音的に…

SONYのスピーカー SS-CM3 ウーファー

12cmウーファー。

ソニーの低価格スピーカーでよくあるタイプの白い紙製のコーン。

紙製のコーンは音のクセが少なく比較的ナチュラルな音質です。が経年で変色しています。

SONYのスピーカー SS-CM3 ツイーター

4cmの紙製ツイーター。音を拡散させるディフューザー付き。

センターキャップはアルミです。

ウーファー部分から分解

SONYのスピーカー SS-CM3 エンクロージャー内部

六角レンチで取り外せます。

中身は…

吸音材やネットワークもありません。ウーファーはフルレンジ接続です。コストを最小限に抑えたつくりになっています。

ウーファー部

SONYのスピーカー SS-CM3 ウーファーユニット 正面

白い紙製のコーンです。経年で黄ばんでいます。

エッジは布製なので、ウレタンのように経年でボロボロになったりしにくいです。

SONYのスピーカー SS-CM3 ウーファーユニット マグネット

ユニットの重量は決して重たい部類ではありません。

フレームはプレスで叩くと軽い音がします。

マグネットにも最大入力の記載はありませんでした。

SONYのスピーカー SS-CM3 ウーファーユニット 横

大きさとコストのバランスをとったよくある量産型ユニットです。

ツイーター部

SONYのスピーカー SS-CM3 斜め下から見たツイーター

カバーがウーファー部と違って、ねじ止めではなく、はめ込みなので今回は外すのをアキラメマシタ。たぶん接着剤が使われています。

カバーが外せればユニット自体はネジで止まっています。

SONYのスピーカー SS-CM3 ツイーターの裏側

少しわかりにくいですが、ツイーターを内側から撮影しました。

宣伝通りのツインマグネットです。

マグネットを増やすことで磁力を大きくできるとかなんとか。イヤホンでも『ネオジウムマグネット搭載で高音質』とかありますよね?たぶんあの原理です。

SONYのスピーカー SS-CM3 ツイーターのローカットフィルター コンデンサー

ウレタンに包まれていたハイパス用のコンデンサ。ベニックコーポレーションのBI-POLAR(両極性)電解コンデンサです。

2.2μF 100WV

クロスオーバーは12kHzあたりでしょうか。なんだか中音域の抜けたような音でドンシャリ気味です。ただ、このツイーターにもう少し低い帯域からの再生能力はなさそうなので別途ミッドレンジを追加したいところです。

裏側に書かれている『BENT』は、安全弁付きという意味です。

まとめ

SONY CMT-M3 MDコンポ

こちらのMDコンポとセットで使用した場合、音がもっさりして迫力がなく、解像度も低く、緩い低域に中域や高域がマスキングされて、正直、あまりいい音には思えませんでした。

このスピーカー自体はコストを削減した見た目や作りですが、ずっと前にケンウッドの古いアンプ『KA-5010』に接続して鳴らしてみた結果、鈍い低域がしっかりドライブされて聴きやすくなった思い出があります。

当時はその変わりように驚きました。

もし大型のスピーカーも鳴らせるようなパワーのあるアンプにつなぐ場合はアンプのボリュームに気を付けないと簡単にスピーカーが飛んでしまいます。

意外に音量が大きく感じなくても飛ぶ恐れがあります。

こちらのスピーカー、じつは2セット目のもので、1セット目のスピーカーはそのケンウッドのアンプで鳴らしたときにトゥイーターが飛びました。(^ム^)

このスピーカーはまだ使えそうなので何かに繋げて活用しようかな…

でわでわ(^^)/