どーも!省吾です!(^^)!
以前紹介したビクターのスピーカーZERO-50FXのメンテナンスをします。
↓前回の記事はこちら
前回の記事ではユニットを外して内部の紹介をしました。
今回のメンテナンス内容は、ガリの出ていたアッテネーターの分解清掃です。
意気揚々と作業に取り掛かったのですが、けっこう大変でした。
分解
アッテネーター部分のパネルは金属の板で、ここにアッテネーターが取り付けられているわけではありません。
アッテネーター自体はバッフル板の裏側に取り付けられており、表側からナットで止まっています。
少し深いところにあるのでレンチの長さにも気を付けたいところです。
バッフル板の裏側にあるので、ウーファーユニットを取り外して作業をします。
ナットを外してもなかなかアッテネーターが外れてくれませんでした。
バッフル板とアッテネーターの間に大きめのワッシャーが挟んであるのですが、ワッシャー自体はバッフル板側に固定されております。が、ワッシャーとアッテネーターの軸が錆で固着していました。
それをムリに外したので少し悲惨なことになってしまいました。
取り付け時に配線を間違えないように印をつけておきます。ちなみに『M』はミッドレンジのMです。
配線はハンダ付けされているのでニッパーでカットしました。
まずは上についている錆で固着したワッシャーをナントカ外します。
クレの556を軽く使用したり、軸付近の錆を小さなマイナスドライバーで掻き出したりしてやっと外れました。
ミニルーターのワイヤーブラシを使い、ネジの溝の錆などもできるだけきれいに落とします。
こんな時にミニルーターがあると便利です。
なかなか分解できずに強引に開けたため、プラスチック部分が破損してしまいました。のちにエポキシで補修します。
まぁ、1個は壊してみないと構造がわかりませんからね…(;^ω^)
ただし、修正ができなくなると後が大変なのでくれぐれも慎重にほどほどに…
アッテネーター内部です。
接点がかなり汚れていました。
でも、やはりよく見るカーボンの可変抵抗と違ってお金かかっていそうですね。スピーカーの出力を制限するアッテネーターなわけですから、そこそこの耐圧が確保できなければいけないので、そりゃぁ、お金かかりますよね(;^ω^)
ZEROシリーズもこの次のモデルくらいからアッテネーターを省略しているのでコストダウンで先に省かれるパーツですね。アッテネーター自体もやはり接点が増えるので嫌う人もいます。またこのように劣化した時のメンテナンスが面倒で…(;^ω^)
でもあったらあったで良いんですよね(^^)
クレのコンタクトスプレーを綿棒につけてふき取りましたが、なかなか汚れが落ちませんでした。ので、最終手段で先ほどのミニルーター+ワイヤーブラシで磨き上げました。そしてその上から再び綿棒にコンタクトスプレーを付けて接点を拭き上げました。
このコンタクトスプレー、ゴムやプラスチックにかかっても安心で、接点部を腐食から保護してくれる…というような内容が裏に書いてありました。
きわめて優秀な接点復活剤です。(どうしても心配な方は使用後、アルコールなどでふき取った方がいいかもしれません。)
割れてしまったプラスチックの修復はダイソーで購入したエポキシを使いました。
スピーカー本体へのアッテネータの取り付けはまず、ワッシャーをエンクロージャー裏側にエポキシで接着して、エポキシが硬化してから行います。
ワッシャーは本当は一緒に取れない部品だと思うので、エンクロージャーに固定してしまって良いでしょう。
まとめ
このスピーカーも結構古い機種になるので、金属部の錆との闘いになります。
密閉型だから錆びやすいのだろうか…。
密閉型スピーカーは内部に湿気が溜まると抜け切れずに内部をいろいろと腐食させてしまいます。
できれば年に1回くらいはユニットを外して中の湿気をとった方が良いですね。
しかし問題は、今回のアッテネーター取り外し分解作業をあと3回行わなきゃいけない…というところ(;^ω^)
でわでわ(^^)/